☆猫まんまは猫にも本当に猫に適した食事か否か?
 
①ねこまんまの歴史
起源は定かではないが、日本では1000年以上の歴史があるともいわれ、飢餓、戦災が多かった時代にはしばしば庶民の主食となっていた。戦国時代には関東の実力者であった北条家もこれを好んでいたと伝えられ、北条氏康は息子である北条氏政が飯に汁を2回かけるのを見るや「(飯にかける汁の量すら目分量できないとは)北条家もこれまでか」と嘆息したと伝えられる。
江戸時代中期~後期には、幕府の腐敗や鎖国を原因とする食料資源の枯渇により貧富の差が広がるとともに貧民のみならず身分の低い武士でさえもが飢えに瀕し、安価で調理の簡便な「ねこまんま」が大流行。当時カツオの産地として名をはせていた静岡や和歌山、鹿児島産のカツオ節が多く使われた。その後、明治維新後の争乱期から第二次世界大戦末期まで、庶民が飢餓をしのぐ食料の中心的存在となっていた。その後、これが単に貧民の食料に終わらずに、その独特の風味から、富裕層の一部のや地方の役人なども好奇心から食べるようになった。
 
②ねこまんまの種類 
◎鰹節ねこまんま
いずれの場合も、かつて犬猫に与えていた簡単な餌、残飯の様相を持っていることから、ヒト用の簡便な食事としてこれをねこまんまと呼んでいる。
◎鰹節をかけた飯
飯に鰹節をかけて混ぜ込んだものをねこまんまと呼ぶ地方は、主に東日本に見られる。かけた鰹節の上に醤油をかけるかかけないかも文化や各人の嗜好などによって異なる。北海道では醤油にバターが加えられることが多い。
◎味噌汁をかけた飯
◎汁をかけた飯
汁をかけた飯をねこまんまと呼ぶ地方は、主に西日本に見られる。かける汁は味噌汁が多いが、すまし汁や豚汁など、味噌汁でない汁をかけてもねこまんまと呼ばれる。他の地方では汁かけ飯やぶっかけ御飯、犬飯などとも呼ばれる。
 
③犬猫に与える場合
ペットの餌代を減らすため、また1970年代頃まではペットフード自体が無かったため、日本では人間の残飯を「ねこまんま」「犬飯」の状態にして与えることが、古代から現代まで続いている。元来が肉食性の猫を、米など主に植物性の餌で飼育する文化は、世界的にも珍しい。
猫や犬はでんぷんを消化吸収するのが得意ではない。
その理由としては、まず第一に人が口の中に持つアミラーゼという酵素を持たないので、でんぷんを分解する事ができないのです。
従って、猫まんまは猫にとっては好ましい食事とは言い難いです。
 
大久保先生より
 
うちの猫は、糖質らしい糖質は食べたことないです。
カリカリは意外と糖質分が高いので、これを機に皆さんもお食事を見直してはいかがでしょうか?
 
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